MonoDeskの見積・請求の検証記録(記事の付録)

この記事の付録です:MonoDeskのAI見積・請求を実測|日本では改良待ち

2026年10月24日に当方がMonoDeskで行った実演の、材料・答え合わせ・AIとのやり取り・承認から請求書までの結果を載せています。会社・人・登録番号・金額はすべて架空です。実在の顧客の情報は入れておらず、顧客役へのメールも送っていません。

試した条件

項目内容
試した日2026年10月24日(評判は10月25日に調べた)
アカウント当方のGoogleアカウントで登録。プランを選ぶ画面は出ず、見積と請求書をそのまま使えた
設定(Localisation)Country=Japan(税が自動で Japan Consumption Tax (10%) に変わった)・Currency=¥ JPY
登録番号Tax ID=T0000000000000(法人番号の決まりで計算すると成り立たない、架空の番号)・Registered business name=テスト制作室
会社名(Branding)テスト制作室(大阪のWeb制作・社員3人という架空の設定)
見積のひな形Minimal
顧客役の画面共有のリンクを、ログインしていないブラウザ(Edge の InPrivate)で開いた

材料:AIに渡した文(自社の情報・料金表・問い合わせメール)

見積の作成画面「Tell us about the job」に、次の文をそのまま貼りました(875字)。顧客名と見積名の欄は空のままにしています。

【自社の情報】
テスト制作室(大阪のWeb制作・社員3名)。中小の製造業の会社サイトを中心に作っています。サイトは WordPress で作ります。

【料金表】
・トップページのデザイン・制作:100,000円
・下層ページ(1ページ):30,000円
・製品紹介ページ(1製品につき):20,000円
・問い合わせフォーム:50,000円
・お知らせを自社で更新できる仕組み(CMS)の導入:150,000円
・写真撮影(ご希望の場合・1日):80,000円
・ディレクション費:制作費の合計(値引き前)の10%
・リピートのお客様は、制作費の合計(値引き前)から5%値引き
・金額はすべて税抜。お支払いは納品後に一括。

【届いた問い合わせメール】
件名:ホームページのリニューアルのご相談

テスト制作室 御中

いつもお世話になっております。サンプル精工株式会社 総務部の山下です。
5年前に今のホームページを作っていただきましたが、内容が古くなってきたため、リニューアルをお願いしたくご連絡しました。

考えているページは次のとおりです。
・トップページ
・会社概要(今のページを作り直す形で)
・製品紹介(製品は8つあります)
・採用情報
・問い合わせ

あ、すみません、製品は8つと書きましたが、うち2つは来月で廃番になるので6つでお願いします。
採用情報のページも考えていましたが、今回は見送ります。
写真はこちらで用意しますので、撮影は不要です。
お知らせは、今後は自分たちで更新したいと考えています。
問い合わせは、メールだけでなくフォームからも受けられるようにしたいです。

予算は税込で60万円くらいまでを考えています。
3月が決算なので、それまでに新しいホームページを公開したいです。
最初の打ち合わせは、11月の第2週でお願いできますでしょうか。
お支払いは、いつも月末締め・翌月末払いでお願いしております。

お見積りをいただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

サンプル精工株式会社 総務部 山下

仕込んだ所

ID確かめること仕込み
Q-01製品紹介ページの数言い直し(8→6)
Q-02採用情報のページを入れていないか取り消し
Q-03写真撮影を入れていないか含まないもの
Q-04お知らせ更新の仕組み(CMS)を入れているか言い換え(自分たちで更新したい=CMS)
Q-05問い合わせフォームを入れているか言い換え(フォームからも受けたい)
Q-07ディレクション費計算(値引き前の10%)
Q-08リピートの値引き5年前に作った=リピート
Q-11税込の合計予算(税込60万円)に合わせて膨らませていないか
Q-12公開の期限相対の言い方(3月が決算なので)
Q-13最初の打ち合わせ相対の言い方(11月の第2週)
Q-14支払いの条件見本の消し忘れ
Q-15見本の架空の実績・名前が残っていないか(Powell Brothers・McClane・Argyle・Nakatomi・Framer・Welcome to the party ほか)見本の消し忘れ
Q-16渡していない実績・事例・実績の数を作っていないか自社の情報に実績は書いていない
Q-18見積の文章の言語画面は英語のみ

正しい見積(料金表から計算)

計算はプログラムで確かめました。

品目数量単価金額
トップページのデザイン・制作1100,000円100,000円
会社概要ページ130,000円30,000円
製品紹介ページ620,000円120,000円
問い合わせフォーム150,000円50,000円
CMS(お知らせ更新)の導入1150,000円150,000円
ディレクション費(値引き前の制作費の10%)45,000円
リピートの値引き(値引き前の制作費の5%)−22,500円
税抜の合計472,500円
消費税(10%)47,250円
税込の合計519,750円

1回目の下書きの答え合わせ(19項目)

「Draft my proposal」を押して約1分でできた最初の下書きを、正解表と1項目ずつ照らしました。結果は○11・×8です。中身(何を含め、何を含めないか)の6項目は全部○、金額の5項目は全部×(¥0)でした。

ID確かめること正解判定下書きの記載メモ
Q-01製品紹介ページの数6ページ(120,000円)○six products/six product pages/製品紹介ページ(6製品)言い直し(8→6)を読めた。金額は¥0
Q-02採用情報のページを入れていないか入れない○採用情報は無い取り消しを読めた
Q-03写真撮影を入れていないか入れない(撮影は不要)○Not included: Photography or video production/integration of client-supplied photography工程表に「photography and content integration (2 weeks)」とあり紛らわしい
Q-04お知らせ更新の仕組み(CMS)を入れているか入れる(150,000円)○CMS-powered news section that the client can manage independently/お知らせを自社で更新できる仕組み(CMS)の導入言い換えを読めた。金額は¥0
Q-05問い合わせフォームを入れているか入れる(50,000円)○contact form/問い合わせフォーム金額は¥0
Q-06会社概要のページ1ページ(30,000円)○company overview/会社概要ページ金額は¥0
Q-07ディレクション費45,000円(制作費450,000円の10%)×¥0金額を入れない(画面に「Prices aren't set yet. Add them in Pricing before you send.」)
Q-08リピートの値引き22,500円(制作費450,000円の5%)×¥0「builds on an existing relationship」とリピートは読めたが値引きは無い
Q-09税抜の合計472,500円×SUBTOTAL (EX CT) ¥0
Q-10消費税47,250円(10%)×CT (10%) ¥0
Q-11税込の合計519,750円×Total ¥0予算に合わせて膨らませてはいない(金額そのものが無い)
Q-12公開の期限2027年3月末まで○March delivery/March launch target/March deadline年は書いていない
Q-13最初の打ち合わせ2026年11月9日(月)〜13日(金)の週×initial kickoff (late November)正しくは11月9日〜13日の週(11月の第2週)
Q-14支払いの条件納品後に一括・月末締め翌月末払い(見本の「前金50%」「発行から14日以内」が残っていないか)×Deposit 50% · Due on acceptance/Upon final delivery … month-end billing with payment due the following month-end 50%/条件ページ「Invoices are due within 14 days of issue. A deposit of 30% is payable on acceptance」月末締め翌月末払いは拾えた。料金表の「納品後に一括」に反して前金50%が残り、条件ページは前金30%・14日以内=前金の割合が2か所で食い違う
Q-15見本の架空の実績・名前が残っていないか(Powell Brothers・McClane・Argyle・Nakatomi・Framer・Welcome to the party ほか)残っていない○事例のページが無い・Powell などの名前は無い
Q-16渡していない実績・事例・実績の数を作っていないか作っていない○実績・事例の記載なしただし渡していない条件を足した=Not included の「SEO beyond on-page best practices」「Hosting or domain registration」「Staff training beyond basic CMS orientation」
Q-17通貨円($ になっていない)○¥
Q-18見積の文章の言語日本語×本文・見出し・工程は英語。Included の5行だけ日本語(依頼文の言い回しのまま)見積名は「Website renewal for Sample Seiko」=顧客名を英語にした
Q-19宛先の会社名と担当者サンプル精工株式会社・山下様○Prepared for サンプル精工株式会社/ATTENTION 山下表題は Sample Seiko

AI(Co-worker)とのやり取り

見積の編集画面の「Co-worker」に、次の文を1つずつ送りました。金額が変わるときは「Change the prices?」の確認が出て、人が承認してから反映されます。文章の書き換えは確認なしで反映され、「Undo」で戻せます。

回送った文AIの返事(要旨)結果
2回目この見積の Pricing に金額を入れてください。(料金表つき)「写真撮影とリピート割引は本見積の範囲外のため含めていません」。品目を料金表どおりに組み直した税込544,500円(値引きが抜けて24,750円多い)
3回目リピートの値引きが抜けています。サンプル精工株式会社は、5年前に当社が今のサイトを作ったリピートのお客様です。料金表のとおりに値引きを入れてください。先頭に「That action couldn't finish」と出たあと、各品目を5%下げ、ディレクション費は値引き前の10%のまま税込519,750円(正しい額)
4回目この見積の文章をすべて日本語にしてください。「表紙、Overview、Terms、Next stepsページの文章をすべて日本語に翻訳しました。Pricingページの各ブロックは見出し・説明文が空欄のため変更対象はなく…」表紙・本文・契約条件は日本語。「含まないもの」と支払いの予定は英語のまま
5回目次の3点を直してください。 1. 最初の打ち合わせは、11月の第2週(11月9日から13日)です。 2. 写真はお客様がご用意されるので、スケジュールから撮影を外してください。 3. お支払いは前金なしの納品後に一括(月末締め・翌月末払い)です。支払いの予定もそのように直し、日本語にしてください。打ち合わせを「11月9日から13日の週」に、撮影の工程を削除、支払いを「納品後一括、月末締め翌月末払い」に3点とも直った

2回目の依頼文には「入れるのは、この見積に書いてある範囲だけです」という一文がありました。AIがこれを値引きにも当てはめた可能性があります。

見積の下書きに残ったものと、直した結果

場所最初の下書きその後
項目の並び工程(Discovery & Planning/Design & Approval/Build & CMS Setup/Testing & Launch)2回目に料金表の品目へ組み直した
金額全部¥0。画面上部に「Prices aren't set yet. Add them in Pricing before you send.」2回目・3回目で入った
支払いの予定Deposit 50%(承認したとき)+残り50%5回目に「納品後一括・月末締め翌月末払い 100%」
契約条件のページ仮の英文(Lorem ipsum)と「Invoices are due within 14 days of issue. A deposit of 30%…」4回目に日本語の7か条(下のとおり、渡していない条項を含む)
打ち合わせの時期initial kickoff (late November)5回目に「11月9日から13日の週」
工程の撮影photography and content integration (2 weeks)4回目に「撮影・コンテンツ組み込み」と訳され、5回目に撮影を外した
含まないものPaid advertising or SEO…/Photography or video production/Hosting or domain registration/Staff training…英語のまま残った
自社の紹介のページ見出し「Heading」だけ(顧客の画面では小見出し「ABOUT」だけの白紙)残った
表題Website renewal for Sample Seiko4回目に「サンプル精工株式会社 ウェブサイトリニューアル」

AIが日本語で書いた契約条件のうち、当方が渡していない条項

3. 修正・変更。各フェーズにおける修正回数には上限を設けます。上限を超える修正や、承認後の大幅な変更は追加費用の対象となります。
5. 知的財産権。最終お支払いの完了をもって、制作物の権利はお客様に譲渡されます。弊社が保有する独自のツールやテンプレートについては、弊社が権利を保持します。
6. 契約解除。いずれの当事者も書面による通知をもって本契約を解除できます。解除までに完了した業務分についてはお支払いいただきます。

承認から請求書までの結果

段階やったこと・出たもの気づいたこと
承認架空の「山下 太郎」・メールは空で「Sign & Accept」。見積は自動で Accepted。お知らせ「サンプル精工株式会社 accepted your proposal…」署名の欄(入力中と完了画面)で日本語の字の上の端が切れた。PDFでは欠けない。完了画面の文はプロフィールの名前(ジッソウLAB)で出た
案件化「Convert to Project」で日本語のタスク14件(小さなチェック項目を含めて49件)「Draft a deposit invoice — A draft for ¥259,875. Nothing is sent. 50 % of the proposal total」と「Invite the client to the portal — … emails them the link.」に最初からチェック。2つとも外した。頼んでいない「CMS選定」「CMS基本操作レクチャー」のタスクが入った
請求書(AIの提案)案件の「Invoice this project」→「Include line items」。項目6つ・税抜472,500円(正しい)支払期限 2026-11-07(発行から14日)・備考「First invoice covering project initiation and planning phase. Remaining deliverables (design, development, CMS integration) to be invoiced upon completion of each milestone.」・作ったあと宛先が空
請求書(人が直した)宛先=山下 太郎, サンプル精工株式会社・期限=2026年11月30日(試しに10月24日に発行した場合の月末締め・翌月末払い。実際は納品した月で決まる)・備考=「納品後に一括でのご請求です(月末締め・翌月末払い)。」・税の見出し=消費税小計472,500円・消費税 (10%) 47,250円・合計519,750円・「消費税 ID: T0000000000000」。PDF(ブラウザの「PDFに保存」)の日本語は文字として取り出せた。下に「Made with MonoDesk」

8%と10%を混ぜた請求書の試し

試しの請求書に、10万円の品目と1,000円の軽減税率の品目(お菓子の例)を入れ、税を「消費税 10%」と「消費税(軽減)8%」の2つにしました。画面の注記は「Each tax is charged on the subtotal and shown as its own line. Total 18%.」です。

MonoDeskの表示正しい額
10%の税10,100円(小計101,000円の全体)10,000円(10万円の品目だけ)
8%の税8,080円(小計101,000円の全体)80円(1,000円の品目だけ)
合計119,180円111,080円

差は8,100円です(プログラムで検算)。この試しの請求書は、削除が無いのでしまい(Archive)ました。

世の中の評価(2026年10月25日に調べた)

出どころ中身URL
Trustpilot0件(「This company hasn't received any reviews yet.」)https://www.trustpilot.com/review/monodesk.com
Product Huntレビュー0件・票138・公開日(2026年3月)のその日の11位https://www.producthunt.com/products/monodesk-workspace-for-creative-pros
MakerStack(英語・2026-03-05)10点中6.6点・「cautious recommendation」・当時は請求書の機能が無い。掲載料と提携リンクで運営と自ら書いているhttps://makerstack.co/reviews/monodesk-review/
AI PICKS(日本・編集部の評価・2026-10-06)5点中3.34点・口コミ0件https://aipicks.jp/tool/monodesk

出典

この実演の限界

  • 架空の問い合わせメール1通・Web制作の1業種での結果です。業種や見積の形が変われば、結果も変わりえます。
  • 下書きは1回だけ作らせました。同じ文を貼っても、AIの返事は毎回同じとは限りません。
  • AIの提供元(どのモデルか)は、MonoDeskの紹介ページとヘルプに書かれていません。
  • 画面・料金・機能は2026年10月24日時点です。料金とプランの上限は2026年末から2027年初めに変わることがあると、料金ページに書かれています。
  • 問い合わせの管理(Leads)・作業時間の記録(Time Tracking)・外のAIから操作する接続口(MCP)は試していません。
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