一人サロンの予約システム|施術中の電話も拾う

一人サロンの予約システム|施術中の電話も拾う AI活用のヒント
結論

予約システムを構築し、施術中に取れなかった電話もそこへ流し込む

一人サロンの予約の取りこぼしは、施術中に手がふさがり、電話が鳴っても取れないことから起こります。予約の置き場所を構築し、電話でもネットでも、受けた予約は全部そこへ集めます。

  • 予約の置き場所 … 予約システムを1つ作る
  • 取れなかった電話 … 留守電のアナウンスを予約ページへの案内にし、足りなければ自動応答を足す
  • 電話で受けたとき … 通話を切る前にその場で登録し、当日の受付番号として予約番号を伝える
費用感
予約システムは無料プランから。電話の自動応答まで足すなら月3,317円〜(税抜・年払い)
最初の一歩
直近1か月の着信履歴を開き、取れなかった着信の件数と時刻を数える

一人サロンの電話は、いちばん手がふさがる時間に鳴る

最初に、この取りこぼしがどれくらいの大きさなのかを数字で見ます。

美容室に来た女性が1回の来店にかけた時間は、平均87分でした。1時間半以上かかった人が51.0%と、半数を超えています(リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2025年上期」)。

一人で施術も受付もこなす店では、この87分のあいだ電話に出られません。1日に5人施術すれば、手がふさがっている時間は7時間を超えます。営業時間のほとんどが「電話に出られない時間」です。

そして美容室は、その大半が小さな店です。美容業の事業所16万2,431か所のうち80.2%が個人経営で、1店舗あたりの働き手は2.52人でした(総務省「令和3年経済センサス‐活動調査」)。電話番として誰かを置ける店のほうが、少数派です。

客の約6割は、すでにネットで予約している

受け方を工夫する問題ではないことは、客側の数字にも表れています。

予約の方法(美容室を使った女性) 2021年 2025年
電話をして予約 31.0% 21.0%
ネット予約(パソコン+スマホ) 50.8% 59.2%
予約していない(飛び込み) 17.0% 15.5%

同じ調査が5年続けて聞いた結果から、割合の大きい3つを抜き出した表です。電話予約は4年続けて減り、いまは5人に1人まで下がりました。その一方で、ネット予約は6割近くに増えています。

予約手段が電話だけの店は、いちばん多く使われている予約方法を持っていないことになります。しかもその電話に出られるのは、施術の合間だけです。

電話が減ったぶん客が減ったわけではありません。同じ人が、電話ではなく画面から予約するようになっただけです。

年代で分かれるので、電話はやめない

同じ調査を年代別に見ると、電話を残す理由もはっきりします。20代は75.8%、30代は72.6%がネットで予約し、電話はどちらも13%台です。検索して新しい店を探す層がここなので、新規客を取りたいならWeb予約は欠かせません。

一方で60代は電話が31.7%と、20代の2倍を超えます。ネット予約も39.5%あり、この年代では両方が拮抗しています。長く通う高齢の常連が多い店で電話をやめると、その人たちの予約手段そのものが消えます。どちらかを選ぶ話ではありません。

まず予約システムを1つ作る。ここが全部の前提になる

取りこぼしを拾う話の前に、置き場所を作ります。順番を逆にすると、拾った予約の行き先がありません。

予約システムとは、客が画面から日時を選んで予約でき、店側はその予定を一覧で見られる仕組みです。

美容室向けのものは無料プランから用意があり、スマートフォンだけで運用できるものも多くあります。ただし選ぶときの決め手は、そのサロン独自のルール(休憩枠など)を柔軟に設定できるかです。

施術中に予約希望が入る
Before(電話だけで受ける)

電話が鳴るが出られない。手が空いてから折り返す
After(予約システムに集める)

客が画面で枠を押さえ、施術後に通知で確認する
営業時間外の予約希望
Before(電話だけで受ける)

翌営業日まで受けられない
After(予約システムに集める)

深夜でも予約が入り、翌朝まとめて確認する
予約表への記入
Before(電話だけで受ける)

電話を切ってから手書きで書き込む
After(予約システムに集める)

予約が入った時点でカレンダーに入る
ダブルブッキング
Before(電話だけで受ける)

記入漏れや聞き間違いで起こりうる
After(予約システムに集める)

埋まった枠は予約画面に出ないので起こりにくい

導入前と導入後で、店の動きがどう変わるかを並べた表です。いちばん大きいのは、予約を受ける作業から店主の手が離れる点です。「聞く・確認する・書く・折り返す」を店主がやっていたのが、客側の操作に置き換わります。

ただし手が離れるぶん、確認の責任は残ります。予約が入ったことを、どこへ、いつ知らせるか。これも店側が決めておく設定の1つです。

予約1件ごとに番号が振られるものを選ぶ

予約システムによっては、予約1件ごとに固有の番号が自動で発行されます。予約が完了した時点で、客と店の両方にメールで届きます(RESERVAの場合)。

この番号があると、次の3つが変わります。

  1. 問い合わせの電話を1件に絞れる
    「来週の予約なんですけど」と言われても、番号を聞けば特定できます。名前と日付で探す手間が消えます。
  2. キャンセルの取り違えがなくなる
    キャンセルの通知にも同じ番号が入るので、どの予約が消えたのかを間違えません。
  3. 電話で受けた予約も同じ形になる
    店側が管理画面から登録したときも、同じように番号が振られます。経路が違っても、あとの扱いは同じです。

施術のスケジュール表を、別に持たなくてよい

予約システムは、そのまま当日の予定表として使えます。メニューごとの所要時間を登録しておけば、埋まった枠は予約画面から自動で消えます。

空いている時間も同じ画面で見られるので、紙の予約帳と二重に書く必要がなくなります

紙の予約帳を「念のため」残すと、どちらかが必ず古くなります。移すと決めたら、置き場所は1つにしてください。

取れなかった電話を拾う3つの受け皿

置き場所ができたら、鳴っても取れなかった電話をそこへ流し込みます。方法は3つあり、費用の低い順に紹介します。ただし選ぶ軸は費用だけではありません。着信が何時に鳴っているかと、どこまで会話が要るかで決まります。

受け皿1:留守電のアナウンスを、予約ページへの案内に変える(0円)

いちばん早く、お金をかけずにできる対策です。多くの留守番電話は、応答メッセージを自分の声や好きな文面に変えられます。

ただいま施術中で、お電話に出られません。ご予約は24時間ネットで受け付けております。「(店名) 予約」で検索してください。

URLを読み上げても、客はメモを取れません。「店名+予約」で検索してもらうほうが、確実に届きます。

これだけで、留守電が「かけ直してください」と頼む装置から、予約ページへの案内に変わります。設定は電話機かキャリアの画面で終わるので、今日から試せます。

ただし限界もあります。留守番電話そのものには、かけてきた人へメッセージを送り返す機能がありません。案内が届くかどうかは、相手が最後まで聞いてくれるかに左右されます。

受け皿2:AI電話自動応答で、SMSに予約ページを送る(月3,317円〜)

案内を相手の手元に残したいなら、自動応答のサービスを使います。

AI電話自動応答(かかってきた電話にコンピューターが音声で応える仕組み)は、通話が終わった時点で相手の携帯電話にSMSを自動で送れます。SMSは携帯電話に文字で届く短いメッセージで、予約ページのURLをそのまま送れます。

代表的なサービスであるIVRyの料金は、次のとおりです。

プラン 月額(年払い) 月額(月払い) SMSの自動送信
フリー 0円(30着電まで) 0円 使えない
スターター 3,317円 3,980円 使える
スタンダード 5,400円 6,480円 使える

2026年8月時点の料金で、表示はすべて税抜です。初期費用はかかりません。一人サロンが見るべきなのは、SMSの自動送信はスタータープラン以上という一点です。無料のフリープランでも自動応答と通話の文字起こしは使えますが、SMSは送れません。

月額のほかに、電話番号の維持費と、SMS 1通ごとの料金がかかります。SMSは1通あたり70文字までで、超えると分割して送られます。文面を短くしておくと、費用も読みやすくなります。

自動応答が得意なのは、営業時間や場所の案内、予約変更の受付といった決まった対応です。逆に「この髪質でも大丈夫ですか」のような、その場の相談には答えられません。

受け皿3:有人の電話代行に任せる(月10,000円〜・平日のみ)

聞き間違いが許されない場面や、自然な会話が必要なら、人が受ける電話代行があります。

fondeskの場合、初期費用はなく、基本料金は月10,000円(税別)で50件までです。51件目からは1件200円かかります。受けた内容はチャットやメールで届くので、施術が終わってからまとめて確認できます。

fondeskが電話を受けるのは平日9:00〜19:00だけで、土日祝と夜間は対応していません(2026年8月時点)。時間外は「営業時間内におかけ直しください」というアナウンスが流れ、予約ページへの案内はされません。

美容室の予約希望は、平日の夜と土日にも出ます。有人の代行は、そこを拾えません。平日の日中、施術中に取れない電話が多い店には向きますが、夜と休日の取りこぼしを減らしたいなら、受け皿1か2を先に置いてください。

3つは、どれか1つを選ぶものではない

受け皿1は0円なので、どれを使うにしても先にやっておく価値があります。次の図は、取れなかった電話がいつ鳴っているかで、その先に何を足すかを分けたものです。

施術中に取れない電話から予約を拾いたい一人サロン
取れなかった電話は、いつ鳴っていますか?
夜や定休日にも鳴っている

案内を相手の手元に残したいですか?
まず0円で試したい留守電のアナウンス変更「店名+予約で検索」と案内する。今日できる
24時間受けられるURLを確実に届けたいAI電話自動応答+SMS通話後に予約ページのURLを自動送信。月3,317円〜(税抜・年払い)
平日の日中だけ鳴っている

会話での聞き取りが必要ですか?
定型の案内で足りるAI電話自動応答営業時間・場所・予約変更の案内を任せる
相談を受けたい有人の電話代行月10,000円(税別)・50件まで。平日9:00〜19:00のみ

図:取れなかった電話をどの受け皿で拾うか

分かれ目は、着信の時刻と、必要な受け答えの深さの2つだけです。次の章の手順1で着信の時刻を記録しておくと、この分岐を推測ではなく自分の数字で通れます。夜と土日に着信が集中している店なら、有人の代行より先に受け皿2まで進むのが早道です。

電話で受けた予約は、切る前に登録して番号を伝える

手が空いているときは、これまでどおり電話で予約を受けて構いません。問題になるのは、受けたあとです。

電話予約とWeb予約が別々の場所に溜まると、同じ枠に2件入ります。一人サロンでは代わりの担当者を立てられないので、ダブルブッキングは片方の客を断ることになります

防ぐ方法は1つだけです。通話中に、その場で予約システムへ登録します。

  1. 希望日時を聞いたら、画面で空きを確認する
    口頭で「大丈夫だと思います」と答えず、空き枠を見てから返事をします。この一手間が、二重予約をその場で防ぎます。
  2. 通話を切る前に、登録を終える
    「あとで入力しよう」が一度でも起きると、その枠は空いたままネット予約に取られます。切ってからでは間に合いません。
  3. 予約番号を、当日の受付番号として口頭で伝える
    番号は施術当日の受付番号として使います。伝えるところまでを手順にすると、登録しないまま電話を切ることができなくなります。口頭のやりとりだけで済ませてしまう対応を防ぐ仕掛けでもあります。

電話や店頭で受けた予約は、管理画面から予約台帳へ登録できます(STORES 予約の場合)。ネット予約と同じ台帳に並ぶので、枠は正しく塞がります。

予約番号が自動で発行されるかどうかはシステムによって違うので、選ぶときに確かめてください。番号が無い場合でも、どの経路で受けた予約も1つの台帳に入れて枠を塞ぐという核心は変わりません。

登録しながら話すのが難しければ、その場で受けずに「折り返します」に統一してください。中途半端に両方やるのが、いちばん危ない状態です。

移行の手順:数える、決める、申し込む、案内する

作る順番です。予約システムに申し込むのは3番目で、その前にやることが2つあります。

締め切り・キャンセル・休憩枠まで決めて、そのとおりに動く形にする

電話なら「今からでも大丈夫ですよ」と例外対応ができました。予約システムは設定したとおりにしか動かないので、店のルールを先に決め、それが入る形に仕組みを作ります

決めること 決め方の目安 決めないと起きること
予約の受付締切 何時間前まで受けるか 開店直前に予約が入り、準備が間に合わない
予約できる期間 何か月先まで開けるか 遠い先まで埋まり、常連の希望日が取れない
キャンセル規定 いつまでなら連絡だけで済むか 当日キャンセルの扱いで揉める
休憩・私用の枠 あらかじめ塞いでおくか 昼食の時間に予約が入る
施術の所要時間 接客と片付けの時間を含めるか 予約が詰まり、後半の客を待たせる
予約が入ったときの通知 どこへ、いつ届けるか 施術中に気づかず、翌朝の予約を見落とす

右の列は、どれも設定を決めていないから起きることです。裏を返せば、この6つが自分の店のとおりに動く形になっていれば、設定漏れが原因の事故は減らせます

6つのうち、一人サロンでとくに間違えやすいのは次の3つです。

  • 休憩枠 … 電話のときは無意識に「その時間は埋まってます」と答えていたぶんが、仕組みに残っていません
  • 所要時間 … 接客と説明のぶん、自分の感覚より長くかかります。10分から15分の余白を足し、最初の1か月は長めに登録して余りが出てから縮めます
  • 通知 … 届く先を1つに決め、開店前に一度カレンダーを見る流れとセットにします

来店にかかった時間の平均は87分で、客が理想と答えた時間は79分でした。余白を削って詰め込む方向は、客が望んでいるものとは逆に働きます。

決めたルールに合う設定項目が無いなら、その予約システムは自分の店に合っていません。ツールに運用を合わせるのではなく、運用に合う仕組みを選ぶのが順番です。

既製の予約システムでも、この6つはたいてい設定できます。ただしメニューの組み合わせが多い店や、施術のあとに片付けの時間が要る店では、既定の設定項目だけでは収まらないことがあります。その場合は、自分の店の決め事をそのまま反映した形で組む方法もあります。どこまでを既製品で賄い、どこから自店に合わせて作るかは、予約の入り方を見れば判断できます。

  1. 直近1か月の予約と着信を数える
    予約の総件数、電話で受けた件数、取れなかった着信の件数と時刻を書き出します。数えずに始めると「なんとなく楽になった気がする」で終わります。時刻を残すのは、取りこぼしが夜と土日に偏っているかを見て、受け皿2まで要るかを決めるためです。
  2. メニューと所要時間を分単位で決める
    ここが移行でいちばん時間のかかる作業です。電話なら「カットとカラーで2時間半くらい」と口頭で調整できましたが、Web予約は所要時間を数字で登録しないと枠が作れません。カット45分、カラー90分のように分で決め、組み合わせたときの合計時間も先に出しておきます。
  3. 予約システムに申し込み、メニューと営業時間を登録する
    2で決めた内容を入れるだけの作業になります。逆に2を飛ばして申し込むと、設定画面の前で手が止まります。
  4. 既存客に「電話も使えます」と添えて案内する
    まず施術後の会計時に、口頭で伝えます。既存客とは必ず顔を合わせるので、ここがいちばん確実に届きます。次回の案内カードのQRコード、店のSNSやGoogleビジネスプロフィール(Google検索や地図に出る店の情報欄)の予約リンクは、後日でかまいません。「電話をやめました」と書くと常連は締め出されたと感じるので、「お電話でも承ります」を必ず添えてください

費用は、払う順番で考える

最初から自動応答や電話代行を契約する必要はありません。まず無料の予約システムだけで2か月動かして、取りこぼしがどこに残るかを見ます。夜と土日に残るのか、平日の日中なのかで、次に足すものが変わるからです。

予約システムの料金は、店の規模ではなく機能で変わります。見るべき軸は3つです。

  1. 予約件数の上限があるか … 無料プランは月間の件数に上限があることが多く、超えると有料に移ります。手順1で数えた件数が、そのまま判断材料になります。
  2. 決済や事前のカード登録が要るか … 当日キャンセルが多い店では効きますが、有料プランや決済手数料がかかる領域です。
  3. 既存の集客サイトとつながるか … ホットペッパービューティーのような検索・予約サイト経由の予約が多い店は、二重管理にならないかを確認します。

補助金は、予約システムの月額契約のような小さな導入では、申請の手間と審査の期間が見合わないことが多くあります。店舗のシステム全体を100万円規模で作り替える段階になってから、検討する選択肢です。

→ くわしくは「AI導入費用は月1万円から|3タイプ別の内訳」で解説しています。

最初の2週間で見る数字

見る時期で、目的が変わります。最初の2週間は仕組みが動いているかを確かめる期間です。自動応答や電話代行を足すかどうかは、2か月ぶんの数字が溜まってから判断します。

まずは手順1で数えた数字と、次の3つを比べます。

  1. Web経由の予約件数
    ゼロが続くなら、案内が届いていないか、予約の入り口が見つけにくい可能性があります。
  2. 営業時間外に入った予約の件数
    これが、これまで拾えていなかったぶんにあたります。閉店後や定休日の件数を数えてください。
  3. 取れなかった着信の件数の変化
    減らないときは、まず案内が届いているかを確かめます。入り口に問題がないのに減らないなら、電話を使う層が一定数いるということで、両方を残す判断が正しかったことになります。

数字が動かないときは、ツールが悪いとは限りません。予約リンクが店のSNSやGoogleビジネスプロフィールから辿れるかを、自分のスマートフォンで、客と同じ経路で確かめてください。検索から予約画面まで3タップ以内で着けない入り口は、実質使われません。

FAQ

電話予約をやめると、常連客が離れませんか?

A. 電話番号を残したまま始めれば、離れる心配は小さく抑えられます。60代の女性は31.7%が電話で予約しており、20代の2倍を超えます。常連には施術後の会計時に口頭で伝え、「お電話でも承ります」を必ず添えてください。使いたい人から自然に移っていきます。

留守電のアナウンスを変えるだけでも、意味がありますか?

A. あります。いまの留守電は「かけ直してください」としか言っていないので、そこを予約ページへの案内に変えるだけで、客の次の行動が変わります。費用は0円で、設定は電話機かキャリアの画面で終わります。ただし相手の手元にURLは残らないので、「店名+予約」で検索してもらう文面にしてください。

電話の自動応答は、無料のプランでも足りますか?

A. 予約ページのURLをSMSで送りたいなら足りません。SMSの自動送信は、IVRyではスタータープラン(年払いで月3,317円・税抜)以上の機能です。無料のフリープランでも自動応答と通話の文字起こしは使えるので、まず「どんな用件で電話が来ているか」を知る目的なら役に立ちます。

パソコンが苦手でも運用できますか?

A. スマートフォンだけで運用できる予約システムが多く、日常の操作は予約の確認と枠の開け閉めが中心です。負担が大きいのは導入時の設定で、ここは一度やれば当分変えません。最初の設定だけ誰かに手伝ってもらい、日々の運用は自分でやる、という分け方が現実的です。

メニューが人によって変わるので、Web予約の枠に収まりません。

A. すべてのメニューをWeb予約に載せる必要はありません。所要時間が読める定番メニューだけを出し、相談が必要なものは「カウンセリング希望」として枠だけ用意し、詳細は来店時に決める形にできます。全部を仕組みに載せようとすると設計が終わらないので、まず7割を載せてください。

まとめ

  • 一人サロンの取りこぼしは電話の受け方ではなく、1回の来店に平均87分かかるという店の構造から起きる。
  • 美容室を使った女性の電話予約は21.0%まで下がり、ネット予約は59.2%に増えた。予約手段が電話だけの店は、いちばん多い予約方法を持っていない。
  • 60代の31.7%は電話で予約する。電話番号は残し、電話で受けた予約も同じ予約システムに登録して置き場所を1つにする。
  • 取れなかった電話は、0円の留守電のアナウンス変更から順に足す。SMSで予約ページを送る自動応答は月3,317円から、有人の電話代行は月10,000円からで、後者は平日しか受けられない。
  • 効果は「取れなかった電話が減ったか」ではなく、営業時間外に入った予約の件数で測る。

次の一歩直近1か月の予約表と着信履歴を並べ、取れなかった着信の件数と、それが鳴った時刻を数える。

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執筆・監修

大平一輝 — ジッソウLAB代表

中小企業の業務改善・メルカリ物販、中古PC販売の実務経験を活かし、現場目線でAI活用を検証・発信

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